ベイビイ春菜⁄06

夏樹のオムツ交換の様子を見ていた春菜もまた、ハァーハァーと肩で大きく息をしていた。
胸の鼓動が早くなり顔が火照った様になっているのが自分でもよく分かった。
「さあ、今度ははるちゃんの番ね」
春菜のオムツをあらためるためオムツカバーの中に指を入れた千秋の表情が険しくなった。
「言いつけを守れなかったわね」
「あなたは赤ちゃんなんだから、オムツを汚したら泣いて知らせないとダメでしょ」
千秋の怒声に春菜はイヤイヤをしながら逃げようとするが、身体は自由に動かない。
夏樹も怯えたような目で千秋を見ている。
「なっちゃんの時もそうだったけど口で言うだけじゃだめなようね」
「なっちゃん、お姉ちゃまのお道具箱を取ってきてくれる」
千秋の言葉を聞くと夏樹はさらに怯え、声もうわずってきた。
「お姉ちゃま、は、はるちゃん、赤ちゃんだから、ゆるしてあげて」
涙声で訴えるが千秋は首を横に振る。
「こういうことは、最初が肝心なのよ。
 なっちゃんもお仕置きされたらすぐに良い子になれたでしょ」
「はーい。なっちゃんとってくる」
いつもの元気な夏樹の声ではなかったが、パタパタと小走りで部屋を出ていった。
千秋はソファーの前に畳み2枚分ほどもある大きな鏡を持ってきた。
改めて鏡を目の前に置かれて見る自分の姿は、とても直視できものではなかった。
年不相応に可愛すぎる衣装はある意味、裸でいるより恥ずかしい。
しかも、大量のオムツのため足は閉じることも出来ず、みっともないがに股状態で
はち切れそうな股間を晒している。
「鏡をよくご覧なさい。こんな格好をした大人なんて何処にもいないでしょ?
 しかも、オムツにたくさんのオシッコまでもらして、恥ずかしくないの?」
自分が無理矢理こんな状態にしておきながら、平然と言い放つ千秋の言葉に、
悔し涙が堰を切ったように溢れ、鳴き声を押さえることも出来なかった。
「ウッ、ウウッ」「ウッウ、ウッ、ウッ、」
涙を拭うことも出来ない春菜の頬はグチュグチュに濡れている。
「そんな泣き方じゃだめ。もっと赤ちゃんらしく大きなこえで泣かなくっちゃ。
 でも、大丈夫よ、これからするお仕置きで、ちゃんと泣けるようになるから」
ロンパースの股間のホックがプチプチと音を立てて外され、オムツカバーも開かれた。
ムアッとしたオシッコのアンモニア臭が広がる。
自分のオシッコの臭いで恥ずかしさが更に増す。
「くちゃいくちゃい。早く綺麗にしなくちゃ、お部屋中臭くなっちゃうわ」
追い打ちをかけるような千秋の言葉に春菜のプライドはずたずたになっていく。
“夏樹さんの時はそんなこと言わなかったのに”
「うぁーん、ううっ。うわぁーん、ぁーん」
身の置き場のない羞恥に春菜はついに堪えきれず声を上げて泣き出してしまった。
「大分上手に泣けるようになったわね」
千秋が涙を拭いてくれてはいるが、なかなか涙はとまらない。
さっき夏樹にも使った赤ちゃん用のお尻拭きシートで、無毛の股間とお尻を清めていく。
股間を汚していたのはオシッコだけではなかった。
少し粘りけのあるその液体をぬぐいながら、千秋は春菜に少し意地悪な目を向けた。
「あなたはまだ、良い子じゃないから、ご褒美はお預けよ」
春菜は、心の中を見透かされた様な思いで、耳まで真っ赤に染め、
千秋の視線から逃げるように目を逸らせた。

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