ベイビイ春菜⁄13

長かった連休も終わりに近づいてきた。
今回の連休は谷間を全て休めるように前もって手配しておいたので
土曜日から翌週の日曜日まで9連休になった。
あと2日を残し春菜の幼児化は既に完了したと言える。
何度か外にも連れ出したが夏樹と二人だったため、以外と早く慣れることが出来た。
流石にロンパース姿ではなかったが、夏樹と同じように子供服の下にオムツをたくさんあてて出かけた。
そう人出の多くない公園で遊んでいるのを、遠目から見ると本当の子供の様に見える。
オムツカバーが見えるのも気にせず滑り台やブランコで二人は元気に遊んでいた。

「今日ママがやって来るわよ」
朝食を食べながら千秋が二人に言った。
「わーい。ママが来るんだ。なっちゃん嬉しいな。」
夏樹はいつもの調子で本当に素直に喜んでいる。
「えっ、ママ?」
「はるちゃんはまだ知らなかったわね。このお家にはママがいるのよ」
「ママがいるのよ」
千秋のまねをして夏樹が繰り返す。
「今日は子供の日でしょ。だからママがお土産をいっぱい持って来てくれるって」
「はるちゃんがすっかり可愛い赤ちゃんになりましたって言ったら、ママ楽しみにしてたわ」
夏樹はさっきからすごく楽しみにしているようだが、春菜はなんだか複雑な気分だった。
もう赤ちゃんで居ることにすっかり慣れ、オムツの中にオシッコやウンチも自然に出来るようになっていた。
そして三人で暮らすのが楽しいと思えるようにさえなっていた。
そこに自分だけが知らないママが来ることに抵抗があった。
「あら、はるちゃんはもう人見知りが始まったのかな?」
千秋は春菜の表情が少し曇ったのを見逃さなかった。
「あのね。ママはね。すごく優ちいのよ。」
「なっちゃんなんてね、一度もね、ちかられたことないのよ」
夏樹も一生懸命春菜を元気づけようと話しかける。
「食事が終わったらうんとおめかししましょうね。」
「まあ可愛いってママきっと驚くわ」
「はーい」
夏樹は元気よく応えるた。
「うん」
春菜も、はにかむように、にっこり笑いながら頷いた。

夏樹が鏡の前で嬉しそうにポーズをとっている。
春菜もその横でちょこんとお座りして鏡に映った自分と夏樹の姿を見ている。
二人はお揃いのデザインのドレスを着せてもらっていた。
白のサテン地で出来たレースやフリルをふんだんに使ったフランス人形のように可愛いベビードレスだった。
春菜が着ているのはロンパースタイプでスカートの下のパンツ部分が一体になっている。
股の部分はフリルで縁取られ、お尻は幾重にもレースで飾られていた。
前にはネコのキャラクターのアップリケが付いていて、
脱がずにオムツが交換出来るようにホックボタンが4つ並んで付いている。
髪の毛も眉の上できれいに切りそろえてもらい、大きなリボンの付いたベビー帽をかぶっている。
ショート丈の靴下にもレースのフリルがいっぱい付いていて、手を包んでいるミトンもお揃いのデザインになっている。
口にはおしゃぶりをくわえ大きく股を開いて座っている姿はどう見ても二十歳の女性には見えなかった。
一方、夏樹の着ているのはバレエのチュチュのような超ミニ丈のドレスで、
パニエと一体になったスカートは大きく膨らんで広がりお尻をまるで隠していない。
オムツカバーの上から履いているオーバーパンツは春菜と同じように
フリルとレースで飾られていたが、股間のホックボタンは付いていない。
靴下はオーバーニーのハイソックスで、小さなリボンがいくつも付いている。
三つ編みにした髪を頭の横に大きなリボンで留めミッキーマウスの様になっている。

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