マッドサイエンティスト比良羅木 螺子輔 第一話 強制プログラム05

「ヨーコ、一度しか言わないからよく聞いて」
マコは、中腰で今だ顔の前にウンコを持った両手を掲げている瑞樹の前に立つと、強い口調で言った。
「私の言うことには『はい』と返事してすぐにその通りに行動すること」
「一言でも拒否や許しを請う言葉を言ったら、手に持ってるウンチを食べさせます。わかった」
「は はい」
「よろしい。質問にはすぐに答える。私が言えといった言葉は、その通りにはっきりと言う」
「質問に答えるときは『はい。マコ様』といってから。わかったわね」
「はい。マコ様」
「じゃあ、この場で女の子座りになって」
瑞樹は思わず何か言おうとしたが、すぐに思いとどまり、言われた通りに返事をし、
床にお尻をつけて座ると曲げた足を左右に開いた。
圧迫されてアンスコの中のウンコが広がる感触のおぞましさに瑞樹は泣きそうな顔でマコを見上げた。
「ヨーコ、その手に持ってるのは何?」
「はい。マコ様。 ウ、ウンチです。」
「ウンコでしょ」
「は、はい。ウンコです」
「誰の?」
「はい。マコ様。私のウンコです」
「自分の事はヨーコと言いなさい」
「はい。マコ様。ヨーコのウンコです」
「臭くないの?」
「はい。マコ様。臭いです」
「だったら、臭いウンコって言わなきゃだめでしょ」
「ヨーコ。な・に・もって・る・の・?」
「はい。マコ様。ヨーコの臭いウンコです」
「口の周りにもいっぱい付けて、みっともないわね。ヨーコ」
「うっうっ はい。 マ コ 様」
繰り返される屈辱的な質問に、声が震え、泣き声も交じり、それでもヨーコは答えるしかなかった。
「それにしても、臭いわね」
「そんな、臭くて汚い格好で、筑波様にお願いするつもりなの?」
「いえっ、そ、それは・・・」
「はい。マコ様でしょ。口答えする気?」
「は、はい。マコ様 ヨーコはどうすれば・・・」
「まあいいわ。取り敢えず、バスルームに行かなきゃね。」
マコが携帯電話を操作するとヨーコは中腰になり両手を胸の前で揃え、口を開けると舌をだした。
まるで犬のチンチンの様なポーズでロックを掛けられてしまった。
「そのままで少し待ってなさい」
「アウゥー。ワウワウ。」
ヨーコは、“はい。マコ様”と言おうとしたが、それは声にはならなかった。
「あら、ごめんなさい。犬のプログラムのチンチンを設定しちゃったから、お返事出来なかったわね」
「もしもし、篠田君。応接室でウンチしちゃった人がいるの。悪いけどお掃除お願い」
「私じゃないわよ。まだ、ウンチのパンツのまま、ここで犬みたいにチンチンしてるわ」
「あ、それから、ビニールミトンとビニールパンツも持ってきて。パンツは膝上までのね。あと首輪とリードもお願い」
「もう少し、このまま、お利口にしててね」
マコはチンチンポーズのヨーコの頭をなでた。
「ワウゥーン」
こんどもまた、ヨーコの返事は犬の鳴き声になっていた。
チンチンのポーズでロックを掛けられているため、表情に変化はないが、ヨーコは激しい焦燥感に襲われていた。
また、別の人に、こんな姿を見られてしまう。
“ 嫌だ、来ないで”いくら心の中で叫んでもどうにもならない事はわかっている。
マコに篠田と呼ばれた人物がやって来るのは時間の問題だった。
ドアの横にある大きな姿見に自分の姿が映っている。
視力の良いヨーコにはその姿がはっきりと見える。
口の周りを排泄物で汚した顔、それを拭う事も出来ず胸の前で揃えた両手。
しかも、その手にはまだ、排泄物を握っていてる。
押しつぶされた排泄物で汚れた下着、あふれ出した排泄物が付いた太もも、
見たくもない自分の情けない姿が嫌でも目に入ってくる。
ヨーコの目に涙が溢れた。

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