退行育児調教03

「た、崇さん」
絞り出すような声で崇に呼びかけた典子の体は、硬直したようにぶるぶる震えている。
「崇さん、ト、トイレに行っても・・・いいですか・・・・」
典子は、スカートの裾を強く握り締め、今にも鳴きそうな声で崇に訴えている。
「ごめん、ごめん。トイレだったら店の中にあるから行って来ればいいよ」
淳一が辛そうな典子に慌てて掛けた言葉は声が裏返ってしまい、崇の失笑をかった。
淳一も、ごまかす様に笑って、典子を見たが、彼女は辛そうな目を崇の方に向けていた。
「淳一が居ても、何時もと同じだよ」
その言葉と同じ、何時もと変わらない崇の口調に、典子は更に体を硬直させた。
「・・・・・・」
「返事は?」
「・・・・・・は、は い・・・」
典子は崇の許しを得ることが出来ず、項垂れている。
ここへ来てやっと淳一は二人の間にある妖しい空気を察した。
「出ます。しーしーが出ます」
「えっ」
淳一は典子の言葉に驚いた。だが、淳一を更に驚かせる事態が続けて起こった。
“ジョォー”
典子のスカートの中から、水流の迸る音が聞こえてきた。
典子は両手で顔を覆っている。
「手は下に下ろそうか」
大きくもなく、荒げた声でもないが、崇の言葉は、典子に対して強い強制力を持っているらしい。
「はい」
と素直に返事をして手を下ろした。
スカートの中から聞こえてくる音は徐々に小さくなってきたがまだ続いている。
「まだ、終わらないの?」
崇が普通に尋ねる。
「は、はい。もう少し・・・」
顔を真っ赤にして典子が応える。
「こ、こんな所でまずいんじゃない?」
瞬間、放心状態だった淳一がはっと我に帰り、崇のほうに目を向けた。
「大丈夫だよ。見てみろよ」
崇に言われて典子の足元を見たが少しも濡れていない。
「オ・・」
“オシッコを漏らしたんじゃなかったのか?”
思わず口にしそうになったが、淳一は慌ててその言葉を飲み込んだ。
「しーしー終わりました」
典子は震える声で、放尿の終わりを告げた。
「うん。頑張ったね。偉かったよ」
崇は立ち上がり典子の頭を撫でながら胸に抱き寄せた。
「はい」
典子は涙を流しながらも嬉しそうに崇の胸に顔を埋めた。
オープンスペースに居合わせた他の客や店のスタッフが遠巻きに見ていたが
何があったのかは、わかっていないようだった。

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