ベイビイ教師 祐美子03

「その紅茶には、お薬が入っているの」
「えっ」
「利尿剤。オシッコがしたくなる薬よ」
「どうして・・・そ・そんなこと・・・・」
「まだ残ってるわ。最後まで飲みなさい」
「いやっ」
「飲みなさい。まだ咽が乾いてるはずよ」
静香にそう言われると、たまらなく咽が乾いてきて紅茶を飲み干してしまった。
「それでいいのよ」
「ああ・・・・どうしてなの」
「フフフ、先生は暗示にかかっているの」
「暗示?」
「そうよ。昨日の夜あなたが寝ているうちに暗示をかけたのよ先生は催眠術にかかっているのよ。わたしの部屋と先生の部屋は隠し扉でつながっているの」
「・・・・・・・」
「だから、わたしの言うことに逆らえないのよ」
「何故、何故そんなことを」
「先生は今日から赤ちゃんになるの。かわいがってあげるわ。いいでしょ」
「いや、そんなこと」
「去年あなたが採用試験の面接に来た時から、わたしの赤ちゃんにしようと思っていたの。あなたの採用を決めたのも私よ。この学校でわたしに逆らう人なんていないのよ」
「ひどいわ・・・・どうして わたしが・・・・」
「あなたが、かわいいからよ」
じわじわと尿意が祐美子を襲ってきた。
まだ我慢できないほどではないが、それも、時間の問題である。
「ト・トイレはどこですか」
「トイレはそこよ」
静香の指差したドアに向かって祐美子は立ち上がろうとした。
「でもドアは開かないわよ」
「ああっ」
ドアの前まで行きノブを回そうとしたが、ピクリとも動かない。
祐美子の尿意は急激に限界に近づいた。
「どうしたの?そんなにあわてて」
「トイレに行かせて」
「どうしてトイレに行きたいの」
「オシッコが・・・洩れそうなの」
静香は憐れむような目で祐美子をみている。
「ドアを開けて!」
「そんなに大きな声をださなくてもいいのよあなたは、我慢できるわ。ほら、もう大丈夫でしょ」

祐美子は、まだ自分が今何をしていたのか解かっていない。
徐々に意識は蘇ってきた。だが、体は思うように動かない。
違う部屋に連れて来られているようだ。白いフリルのレースがいたるところに使われている。
天井からはメリーゴーランドがつり下げられており、自分が寝ている所もベビーベッドの様だった。
ベッドの下には赤ちゃんのオモチャや歩行器まで置いてある。
「アウ・・・ウ」
思うように喋れない。手には、赤ちゃんのガラガラを握っていた。
起き上がることもできないので、自分がどんな状態なのかも解からない。
尿意はなくなっている。しかし、異様な感触が下半身を包んでいる。
”寝ている間にオシッコを洩らしちゃったんだわ。”
祐美子は泣きたくなった。そして本当に泣きだしてしまった。
「アンワーアンワー」
どうしてこんな泣き方になるのか祐美子には解からなかった。
「アンワーアンワー」「アンワーアンワー」
泣くのを止めようとした
「アウ・ウッウッウンギャーウッウッ」
赤んぼうがむずがるような泣き方になってしまう。
どうしようもないみじめさが、祐美子を襲った。
「ウンギャーウンギャー」「ウッウッウンギャー」「ウンギャーウンギャー」
どうしようもない。手足もジタバタと動いてしまう。
手に持っていたガラガラが音を発てる。
「ガランガラン」「ガランガラン」
みじめさが、さらに、拍車をかける。
「ウンギャーウンギャー」「ウッウッウンギャー」
「ガランガラン」「ガランガラン」
その時、隣の部屋から声が聞こえてきた。
「お嬢様、赤ちゃんの目が覚めたようですよ」
「オムツがまた濡れてるんじゃないかしら?こっちに連れてきてオムツを取り替えて頂戴」
祐美子は愕然となった。
”オムツ?わたしオムツをあてられてるの?オムツの中にオシッコを・・・・”
それに、静香以外にも誰かいるようだ。
その声の主が祐美子の目の前に現われた。
信じられないような体格である。身長は2メートルもありそうにみえた。
沢田良枝。合気道部のコーチである。
身長1メートル88センチ。体重110キロ。大相撲の力士なみの体格である。
良枝がいきなりオムツの中に手を入れてきた。
「あら、こんなにいっぱいお洩らしして気持ち悪かったでしょ。すぐにオムツを取り替えてあげますからね」
「ウンギャーウンギャー」「ウッウッウンギャー」
いきなりオムツの中に手を入れられたのと大声でお洩らしを指摘されたショックで祐美子はまた泣きだしてしまった。

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